ギンピ―タイドは感覚ニューロンを恒久的に変化させる
その後ギンピ―タイドをマウスに投入する実験も行われました。
その結果、D. moroidesペプチドとD.excelsaペプチドの両方がマウスに神経毒性効果を発揮し、行動を阻害、持続性も認められたのです。
そして神経毒性をさらに調べるために、研究チームはD.excelsaペプチドに焦点を当てました。
いくつかの実験の結果、このD.excelsaペプチドは感覚ニューロンのナトリウムチャンネルを恒久的に変化させると判明。
これにより痛みに関する信号が不安定になり、刺されてから数か月後、数年後でも不意に痛みを感じるのです。
今回の研究でギンピ・ギンピの神経毒成分が明らかになりました。今後ギンピタイトによる新しい治療薬と鎮痛剤が開発されるかもしれません。
また今回の発見では、より強烈だとされるD. moroidesと、D.excelsaの違いは分かっていません。これらの解明も今後の課題となるでしょう。