ジェットスーツ救急救命士
ジェットスーツ救急救命士 / Credit:Gravity Industries
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まるでアイアンマン。「ジェットスーツ」による人命救助のテスト飛行に成功!

2020.10.02 Friday

実業家リチャード・ブラウニング氏が設立した会社Gravity Industriesはこれまで「ジェットスーツ」の開発を進めてきており、度々話題となってきました。

そして最近、イギリス・グレートノース航空救急サービス(以下、略称: GNAAS)の協力のもと、人命救助を想定した世界初の実用化テストが行われました。

そのテストでは本来30分かかる負傷者の場所へ、たった90秒で到着したとのこと。

zmescience xxxhttps://www.zmescience.com/science/first-jet-suit-paramedic-658357356/

腕に装着したジェットで空を飛ぶジェットスーツ

ジェットスーツの開発
ジェットスーツの開発 / Credit:Gravity Industries

ブラウニング氏は、以前からジェットスーツの開発を行なってきました。

このスーツはバックパックと両腕に装着したジェットエンジンのみで構成されており、装着者は自由に飛行できます。

プロペラや羽根を必要とせずコンパクトなため、環境に影響されない幅広い利用が可能でしょう。

また、このジェットスーツに搭載された5つのミニジェットエンジンによって時速約136キロという驚異的なスピードを実現。

さらにジェットスーツの見た目や飛行している姿から「アイアンマンスーツ」とも呼ばれており、人々の期待と注目を集めてきました。

そして、このジェットスーツにこれまでにない視点を向けたのが英国の救急サービス「GNAAS」です。

ヘリコプターが着陸できず、救助に時間がかかる
ヘリコプターが着陸できず、救助に時間がかかる / Credit:Gravity Industries

彼らが活躍する山岳地方は登山者たちによる事故が多発する場所です。救急救命士たちは要請に応じて急いで現場へと向かいますが、当然現場付近にヘリコプターが着陸できない場合も多いのです。

そのため車両や徒歩での長時間の移動を余儀なくされます。しかしながら、滑落した負傷者にとってはその1分1秒が命にかかわるでしょう。

そこでGNAASは救助にジェットスーツを利用できないかと考えました。

これによりジェットスーツ開発会社と人命救助サービスのコラボレーションが決定したのです。

次ページ世界初のジェットスーツ救急救命士誕生か!?

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