世界初のジェットスーツ救急救命士誕生か!?
彼らは実際に、人命救助にジェットスーツが活用できるかテストを行うことにしました。これは世界で初めての試みです。
テストが行われた場所は、英国で最も有名な国立公園の1つの「湖水地方国立公園」です。この場所は毎年1500万人以上が訪れるものの、その荒れた地形によって事件が発生することもあります。
テストのシナリオは、「10歳の少女が崖から落ちて、深刻な足の怪我を負った」というもの。
そこはヘリコプターでの着陸が難しく、本来、救急救命士たちが30分かけて急な上り坂を歩かなければ到着できない場所です。
ところがジェットスーツを装着した救急救命士は、たったの90秒で救助を必要とする少女の元へ到着できました。
GNAASによると、「この地域では毎月数十人の負傷者が出る」とのこと。ジェットスーツは救急隊員の迅速な到着と治療を可能にするため、負傷者の生存率を確実に向上させるでしょう。
ただし現在ジェットスーツの飛行可能時間は10分未満です。またパイロットは自分の身体を腕だけで支えるための訓練を受けなければいけません。
今回のテストでは、ジェットスーツの実践投入はまだ遠いものの、その有用性が確かに認められました。もしかしたら将来、世界初のジェットスーツ救急救命士が誕生するかもしれませんね。