放射性の”ラジウム”をキツネに塗布
戦略チームは、中国とオーストラリアのキツネを用いて、ラジウムを含んだ蛍光塗料を全身に塗りつける方法を採りました。
この際、放射性ラジウムの危険性は一切考慮されませんでした。
1920〜30年代のアメリカでは、ラジウムを含む夜光塗料を時計の文字盤に塗っていた女性作業員たちが放射性中毒になった事件が相次いで起きています。米軍はそれを知っていたにもかかわらず、ファンタジア作戦を続行したのです。
また、キツネの体毛に蛍光塗料を塗って効果があるかどうかも問題でした。
戦略チームは獣医師の協力のもと実験を行い、動物の体毛でも蛍光塗料が数日間にわたり残ることを確かめています。