「見て」「考える」だけでパソコン操作できる!
最新のStentrodeは脳の活動を記録し、その情報を胸に装着した小型の受信機に無線で送信する仕様となっています。
そしてその信号をコンピュータに送信することでコマンドへと変換。
例えば、被験者は「左足首を動かそう」と考えることで、パソコン内で「マウスクリック」できます。
ちなみに、画面内のポインタ移動はアイトラッカーによって行われます。これは既存の技術であり、眼球の動きを追跡することで、画面のどこを見ているか把握できるというものです。
つまり、Stentrodeとアイトラッカーを利用することで、手を使わずにパソコン操作が可能になったのです。
試験期間中、2人の被験者はこのデバイスを使用して90%以上の精度でクリック&ズーム操作を行なえました。また、1分間に最大20文字のスピードで文字を入力することもでたとのこと。
オキーフ氏によると、「これは脳を別の方法で動かすよう再訓練するようなもの」と述べており、「自転車に乗るのと同じように、練習するなら慣れて自然に行える」とも付け加えています。
実際、オキーフ氏は現在、Stentrodeを使ってネットサーフィンやメール、データ入力のアルバイト、オンラインバンキングのチェックなどもできるようになりました。
脳インプラントによるパソコン操作が成功した今、操作対象を義手に変更することで麻痺患者が手足の自由を得る日も近いでしょう。
またこの技術は、治療以外の分野でも大きな可能性を秘めており、将来的には誰もが「考えるだけ」でコンピュータを操作できようになるかもしれません。
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