Webで試せる激ムズ顔認識テスト
人の顔記憶や顔照合の能力を調べるテストはこれまでにもケンブリッジ大学や、グラスゴー大学の研究チームから発表されていました。
しかし、こうしたテストは簡単過ぎて、一般の記憶力がいい人や人の顔を覚えるのが得意な人たちでも100%の正答率を取ってしまうため、スーパーレコグナイザーとの違いを明確にすることができませんでした。
そこで今回の研究チームはどんなに顔を覚えるのが得意な人でも60%程度の正答率しか取れないという激ムズな顔照合テストを開発したのです。
このテストは2つのパートに別れていて、最初のテストは5秒おきに高画質で撮影された20人の肖像写真を見せられた後、40枚のプライベート写真を見せられ、先ほど覚えた人たちの顔かどうかを「Yes」「No」でチェックさせます。
このプライベート写真は、最初の写真より画質が落ちている場合が多いほか、撮影された年齢や写っている角度も異なっており、髪型や化粧も違っていて見た目はだいぶ変化しています。
もう1つのテストは覚えた顔と同じ人物をたくさんの写真の中から選り分けるもので、こちらも元の写真と選別する写真では写っている人物の見た目が大きく異なっています。
このテストは警察が犯罪捜査などで利用する一般的なタスクを利用して作られています。
現在テストはWeb上で公開されていて、こちらのサイトで実際に受けてみることができます。(対応言語は英語、ポルトガル語のみで、スマホには対応していません。テストを試す場合はPCから接続する必要があります)
現在3万1千人ほどの人がこのテストを受けていますが、まだ100%を獲得した人はおらず、ほとんどの人はこのテストで50%くらいの正答率しか出せませんでした。
しかし、スーパーレコグナイザーはこのテストで70%以上の正答率を得ることが可能だとされています。