パートナーからの毎日のタッチで深い幸福感が得られる
パートナーからの毎日のタッチで深い幸福感が得られる / Credit:Depositphotos
psychology

パートナーから毎日「ボディタッチ」されることに特別なメリットがあると判明!

2020.11.25 Wednesday

長年、心理学者たちは、愛着のこもった身体的接触が乳児期において非常に重要であり、正常な社会的・精神的発達に不可欠だと考えてきました。

しかし、成人期の人々と愛着あるボディタッチとの関連はほとんど知られていません。

そのため、アメリカ・ニューヨーク市立大学ブルックリン校心理学部のシェリル・カーマイケル准教ら研究チームは、11月18日付の学術誌『Social Psychological and Personality Science』にて、パートナーからのボディタッチが与える影響を発表しました。

この論文によると、パートナーから触られることには特別なメリットがあったとのこと。

>参照元はこちら(英文)

psypost https://www.psypost.org/2020/11/daily-physical-touch-from-a-romantic-partner-enhances-well-being-particularly-among-those-with-attachment-anxiety-58592

愛着スタイルと身体的接触の関係

人々は特有の愛着スタイルをもつ
人々は特有の愛着スタイルをもつ / Credit:Depositphotos

心理学では親密さや愛着に対する反応から、私たちの傾向をいくつかの愛着スタイルに分類できるようになっています。

例えば、その中には安定型(英訳:secure attachment)や不安型(英訳:attachment anxiety)、回避型(英訳:attachment avoidance)などが含まれます。

安定型は親密な関係を大切にしますが、個人的な自律性を失うことなく相手との関係を維持できます。

対して不安型は、孤独に対して強い恐怖を抱き、親密な関係に過剰にのめり込みます。他者の愛情に依存してしまう傾向があるとも言われています。

また回避型はそもそも親密な関係に嫌悪感を抱き、一人でいることを好みます。

さてこれらの考えを元に、最初の研究では、成人既婚者323人の愛着スタイルが評価されました。また彼らには12種類の身体的接触(抱きしめる・手をつなぐ・キスなど)に関する質問も行われました。

その結果、研究チームの予想どおり、不安型の人は身体的接触に対する欲求が高く、自分から身体的接触し始めることが多いと判明。

逆に回避型は、不安型の人とは全く逆の傾向を示しました。

次ページ自分から「触る」よりもパートナーに「触られる」方が幸福度は高い

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