愛着スタイルと身体的接触の関係
心理学では親密さや愛着に対する反応から、私たちの傾向をいくつかの愛着スタイルに分類できるようになっています。
例えば、その中には安定型(英訳:secure attachment)や不安型(英訳:attachment anxiety)、回避型(英訳:attachment avoidance)などが含まれます。
安定型は親密な関係を大切にしますが、個人的な自律性を失うことなく相手との関係を維持できます。
対して不安型は、孤独に対して強い恐怖を抱き、親密な関係に過剰にのめり込みます。他者の愛情に依存してしまう傾向があるとも言われています。
また回避型はそもそも親密な関係に嫌悪感を抱き、一人でいることを好みます。
さてこれらの考えを元に、最初の研究では、成人既婚者323人の愛着スタイルが評価されました。また彼らには12種類の身体的接触(抱きしめる・手をつなぐ・キスなど)に関する質問も行われました。
その結果、研究チームの予想どおり、不安型の人は身体的接触に対する欲求が高く、自分から身体的接触し始めることが多いと判明。
逆に回避型は、不安型の人とは全く逆の傾向を示しました。