朝焼け、夕焼けが赤くなるのはなぜ?

空はずっと青いわけではなく、朝や夕方になると「赤い空」を見せてくれます。
散乱の原因は、空気中にある酸素や窒素などの小さな粒子。
ノーベル物理学賞を受賞したレイリー氏によってこの現象が解明されていて、「散乱の強さは波長の4乗に反比例する」ことが分かっています。
つまり波長の長い赤い光が、青い光より強く散乱されることはありえません(具体的には赤い光は青い光の約2倍の波長をもつので、24=16倍弱いです)。
では、なぜ私たちの目は夕焼けを赤く識別するのでしょうか?
その理由は、地平線近くの太陽の光は、空気中の長い距離を通過して私たちの目に届くため、青い光は散乱されきってしまうのですが、赤い光はまっすぐ届くからです。

つまり赤く見える理由も「青い光の散乱」だったのですね。
ちなみにこの散乱は太陽の光にのみ起こる現象ではありません。
地平線近くの星や月も赤くなって見えるので、気になる人は夕方の東の空を要チェックです。