複数のオルガノイドを基盤の上に配置した様子。左下の呼吸する肺から出た酸素の多い体液は赤で示され、各臓器から戻って来る酸素の少ない体液は青で示されている
複数のオルガノイドを基盤の上に配置した様子。左下の呼吸する肺から出た酸素の多い体液は赤で示され、各臓器から戻って来る酸素の少ない体液は青で示されている / Credit:youtube.TissUse
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2020年の「マッドな生物実験」ベスト5 (5/6)

2020.12.30 Wednesday

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第1位 感情を情報コード化して強制的に再生することにマウス実験で成功

各感情をあらわしたときのニューロン発火パターンを測定することで、感情固有のコードを解明できる
各感情をあらわしたときのニューロン発火パターンを測定することで、感情固有のコードを解明できる / Credit:Science

体の動作と同じく私たちの感情もまた、全て神経細胞の電気活動によって生成されます。

そこで2020年、研究者たちは「痛み」「苦しみ」「恐怖」「快楽」といった感情をうみだしている神経回路の活動パターン(コード)を解読することにしました。

実験にはに無数の電極を刺し込まれたマウスが使われ、感情を引き起こすために痛みや恐怖、そして快楽を与えました。

結果、それぞれの感情に特徴的な電気的パターン(コード)を解読することに成功します。

解読されたコードを可視化すると、痛みは恐怖と似ており、間接的な恐怖は最も信号が強く、快楽が最も複雑であることがわかります。

さらに研究者たちは解読された感情のコードを電極を通してマウスの脳に流し込むことで、マウスに特定の感情を強制することにも成功しました。

「恐怖のコード」を流し込まれたマウスは何もないオリの中で突然おびえ「痛みのコード」を流し込まれたマウスの顔は苦痛に歪みました。

この技術を人間に応用することが可能になれば、どんなに辛いことや悲しいことがあっても、1日中、快楽に浸ることが可能になります。

感情を情報コード化して強制的に再生することにマウス実験で成功

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