ソワソワするのは「心のバランス」を取るため⁈
フィジェッティングは、心理学的によく「注意力」と結びつけて捉えられます。
カリフォルニア大学デービス校の精神医学者、ジュリー・シュヴァイツァー氏は「取り組んでいるタスクの難易度が高く、過度に注意力を必要とする時、あるいは簡単すぎて注意力がほとんど必要ない時によく見られる」と言います。
一方で、あまり注意力を必要とせず、それでいて退屈すぎないタスクでは、フィジェッティングが見られません。
このことから、フィジェッティングには、心のバランスを取る「ホメオスタシス」としての効果があると指摘されます。
ホメオスタシスは「恒常性」を意味する言葉で、身体を例にとれば、体温が高くなりすぎると、汗を流して冷やす機能などがそれに当たります。
簡単に言えば、シーソーの重心を真ん中(中立の位置)に戻すような働きのことです。
つまり、フィジェッティングには、注意力が高すぎると和らげ、低すぎると引きしめる効果があると言えます。