地球は10億年間、山がなく地殻変動も起こっていなかった!?
研究チームが提出した「地殻の厚さ」歴史によると、現代から約25億年前~5億年前の期間を通して、地殻の厚さが急落していたと判明。
特に18億年前~8億年前にわたる10億年間は地殻の厚さが最低レベルでした。
この結果は、10億年にわたって地殻が非常に薄く、山がなかったことを意味しています。
そして造山運動を引き起こす地殻変動も劇的に減速したか、停止したと考えられます。
10億年間、地球は平らな陸地と海ばかりだったかもしれないのです。
ちなみにTang氏はこの研究結果と、地質学者たちが「退屈な十億年」と呼んでいる「環境変動がない期間」が一致すると述べています。
さらに、「退屈な十億年」と地殻変動がなかったことを関連づけ、「山形成が停滞したため、リンやその他の必須元素の不足が生産性を制限し、進化を停滞させた可能性がある」とも主張しています。
しかしながら、研究者たちは「なぜ地殻変動が止まったのか?」「どうしてそんなに長い間停止していたのか?」という疑問に答えることはできませんでした。
地球から山が消えてしまった10億年間の謎を解明するには、今後さらなる研究が必要です。