大陸プレートの衝突で山が作られる「造山運動」
地球のプレート同士が衝突する境界では、造山運動と呼ばれるプロセスで山脈が形成されると考えられています。
プレートの片方が沈み込み、もう片方がひずみによる圧力を受け隆起するのです。
ちなみに、これら境界における大陸地殻は分厚く、マグマに支えられることで山を「持ち上げる(高くする)力」がはたらいていますが、同時に、重力と侵食作用によって山を小さくする力もはたらきます。
当然、地殻変動とマグマ作用が止まると、侵食の力が勝ち、山は削られて小さくなります。
つまり、地球の歴史という長期的なスパンで山の状態を考察すると、「地殻変動が活発であれば高い山ができる」と言え、逆に「地殻変動が無ければ山はなくなる」と言えるでしょう。
そして、古代における地球の地殻の厚さを研究するなら、過去に造山運動や地殻変動がどれほど活発に起こっていたか測定できます。