過去に唱えられた「シロアリ説」とは?
フェアリーサークルは主に、ナミビアの草原と砂漠が混交する場所で発見されます。
直径は2〜15mほどで、その部分だけ草が生えておらず、またサークルの外縁部だけ草の背が高いのも大きな特徴です。
多いところでは、数百万単位でサークルが密集しています。
その正体はこれまで、現地のネズミからUFOの仕業といったものまで様々に類推されてきました。
中でも最有力だったのが、2017年に発表された「シロアリ説」です。
それによると、プサモテルメス(Psammotermes allocerus)という現地のシロアリが、一部の草を食べることで地面がむき出しになります。これはその部分に雨水を溜める目的があるとのこと。
そして、サークル外縁の草がその水を求めて根を伸ばし、水分を吸収することで背が高くなっているというのです。
この説はフィールドワークとコンピュータモデリングから主張されましたが、断定的なものとはなっていませんでした。
そこで新たに唱えられたのが、今回の「ユーフォルビア説」です。