「ミイラの作り方」のマニュアルを発見
「ミイラの作り方」のマニュアルを発見 / Credit: jp.depositphotos
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「ミイラの作り方」の最古のマニュアルを発見! 防腐処理の手順に新事実が記されていた

2021.03.02 Tuesday

「ミイラの作り方」について、現存する最古の解説書が発見されました。

デンマーク・コペンハーゲン大学の古代エジプト学者、Sofie Schiødt氏は、最近になって再発見された約3,500年前のパピルスを解読し、編集。

その中に、防腐処理(ミイラ化)についての新たな記述が発見され、今まで知られていなかった詳細なマニュアルが明らかになりました。

一体、どんな内容が記されていたのでしょうか。

Ancient Egyptian Papyrus Reveals Secrets to Embalming the Face! https://www.ancient-origins.net/news-history-archaeology/face-embalming-0014991 Ancient Egyptian manual reveals new details about mummification https://phys.org/news/2021-02-ancient-egyptian-manual-reveals-mummification.html

読み手は「プロの防腐処理者」を想定?

今回調査されたパピルスは、2つの断片からなり、1つはパリのルーヴル美術館に、もう1つはコペンハーゲン大学のカールスバーグ・コレクションに所蔵されていました。

そのため、「パピルス・ルーヴル-カールスバーグ(Papyrus Louvre-Carlsberg)」と呼ばれています。

長さ6メートルに達するこのパピルスは、紀元前1450年頃のもので、薬剤や皮膚病を取り扱った医学文書の一部です。

その中に、防腐処理に関する短いマニュアルが発見されたことに、専門家らは驚きを隠せません。

古代エジプト人にとって、防腐処理は非常に神聖な技術であり、限られた少数の人にのみ口頭で伝えられていました。

その証拠に、防腐処理に関するパピルスはほぼ存在せず、これまでに見つかった記録はわずかに2つ。

いずれも今回のパピルスより1000年以上後の時代に書かれたものです。

パピルス・ルーヴル-カールスバーグを翻訳したSchiødt氏は、以下のように述べています。

「新たに判明した防腐処理のマニュアルは、あとの2つのパピルスには見られない記述がほとんどで、非常に細かい工程の記録でした。

想定されている読み手は、明らかに素人ではなく、防腐処理について知識のあるプロと見られます。

テキストは、防腐処理に必要な薬液のレシピや、様々な種類の包帯の使い分けなど、覚えきれない箇所が記されており、遺体の乾燥法といった基本のプロセスは省かれていました。」

では次に、新たに判明したマニュアルについて見ていきましょう。

次ページミイラ化は「4日サイクル」で行われていた!

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