1秒未満で銀河のあらゆる場所に移動できる
なぜワームホール内部を人間が安全に通過できるのか?
鍵となったのはランドール・サンドラムモデルと呼ばれる理論です。
この理論は真空において素粒子が何もない場所から生成され、勝手に対消滅で消えていく現象を説明したものです。
モデルでは、素粒子の勝手な生成と消滅が起こる理由を、私たちの認識する4次元時空の宇宙はより高度な5次元に内包されており、5次元の空間を移動する素粒子が私たちの宇宙を単に通過したからだと定義します。
詳細な数式の説明は省きますが、この理論を元にワームホールを再定義すると、理論上、人間はわずか20gの負荷を感じるだけでワームホールを通過して、1秒未満の時間で銀河の至るとことに移動することが可能であることが示されました。
ただし、1秒未満に感じるのはワームホール内部を移動している人間だけであり、外部の人間にとっては数千年に匹敵するというウラシマ効果が発生するとのことです。