人工子宮で受精卵を胎児にまで成長させることに初成功!

これまで、哺乳類の胚を子宮の外で成長させる人工子宮技術の開発が多数おこなわれてきましたが、そのほとんどが失敗に終わりました。
卵の中で成長が完結する魚やカエルとは異なり、哺乳類の胎児が成長するには子宮と胎盤の接続を通して外部から大量の栄養と酸素を供給する必要があるからです。
中でも特に酸素は大きな問題でした。
盛んに細胞分裂をおこないながら大きくなっていく胚は、大量の酸素を必要としていましたが、胚が母体と繋がっていない状況では酸素を胚に届ける手段がありません。
そのため既存の研究では、胚は大きくなる前に窒息死せざるを得ませんでした。

しかしイスラエル、ワイツマン科学研究所のカレストレジョン氏をはじめとした研究チームは、機材さえあれば誰でも実行可能な、ちょっとした工夫で、この酸欠問題を解決します。
結果、上の図のようにマウス胚を培養液の中で胎児の段階にまで成長させることに成功しました。
いったいどんな手法で、研究チームは酸素供給を成功させたのでしょうか?



























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