新たに開発されたロボットは、磁性によって切断された体を自己修復させる。
新たに開発されたロボットは、磁性によって切断された体を自己修復させる。 / Credit:American Chemical Society
physics

切断されても磁力で「自己再生」して泳ぎ続ける魚型ロボットが開発される (2/2)

2021.03.26 Friday

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切断されても泳ぎながら再生するロボットの様子

実際に切断してみたロボットが、再生する実験の様子の動画があります。

これを見ると切断されたロボットの動力部である尻尾がくるくると泳ぎ回って、胴体を見つけ元通りの形へきちんと復元されているのがわかります。

切断された尻尾がどうと繋がって復元される様子。
切断された尻尾がどうと繋がって復元される様子。 / Credit:AMERICAN CHEMICAL SOCIETY

さらにこれは、体が3つに分割された場合でも、やはり元通りに再生することができるのです。

3つに切断されても、ロボットの体は元の形に再生される。
3つに切断されても、ロボットの体は元の形に再生される。 / Credit:AMERICAN CHEMICAL SOCIETY

これはロボットの体に埋め込まれた磁性によるもので、元あった磁性の配列に戻ろうとしてロボットは元通りの正しい形に再生されています。

自己修復中の磁場分布。
自己修復中の磁場分布。 / Credit:AMERICAN CHEMICAL SOCIETY

これはまだ実験室の中の限定された環境だけで再現されている効果ですが、研究者は、シンプルな構造で高速で自己修復が可能な方法であり、幅広い用途へ応用が可能だと語っています。

この研究が示す技術は、将来的に自己修復を行うロボットの重要な最初のステップになる可能性があります。

確かに、この研究を見ていると、有名な映画のワンシーンが思い浮かんでしまいます。

映画ターミネーター2の1シーン。
映画ターミネーター2の1シーン。 / Credit:Terminator 2: Hasta La Vista Baby 4K Remastered 2017 / 3D,Master Gow

これは『ターミネーター』のような映画で描かれる世界に向かう、最初の一歩になるのでしょうか。

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