空気中の環境DNAを検出して犯人やウイルスをあぶりだす
今回の研究により、空気中からヒトを含む複数の哺乳類の環境DNAを採取できることが示されました。
特に空気中のヒトの環境DNAは研究者たちがターゲットとしていなかったにもかかわらず検出され続けるという、高い検出精度が示されます。
この結果から、研究者は、空気中のヒト環境DNAは、法医学への応用が可能かもしれない主張しています。
また現在、研究の有用性に着目した営利企業との契約が進んでおり、将来的には簡易に持ち運び可能な検出器の制作を目指しているとのことです。
さらに、検出対象をウイルスなどの病原体に広げることにより、現在はシミュレーションに頼っているウイルスの拡散範囲を「実測」することが可能になるかもしれません。
誰もがスルーしてきた空気中の環境DNAの測定技術が開発されたことで、人類は思いもよらない武器を手にするのかもしれませんね。