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大人でももっと笑うには? / Credit:Canva
psychology

人生に”笑い”を増やす5つの方法

2025.10.14 06:30:40 Tuesday

最後に大笑いしたのは、いつだったでしょうか?

大人になると、仕事や家庭、さまざまな責任を背負い、自然と「笑うこと」が少なくなっていきます。

けれども、笑いは単なる気晴らしではなく、科学的にも私たちの心と体を支える「大切な生活習慣」だと言われています。

米ウースター大学(The College of Wooster)の心理学者 Gill Harrop 博士は、心理学の研究や自身の知見を元に「人生に笑いを増やす5つの方法」を紹介しています。

5 Ways to Add More Laughter to Your Life https://www.psychologytoday.com/us/blog/bystander-intervention-in-action/202510/5-ways-to-add-more-laughter-to-your-life

なぜ大人は笑わなくなるのか? 大人にも笑いが必要な理由とは?

子どもの頃は、どんな小さなことでも面白がって、自然にケラケラ笑っていたかもしれません。

しかし大人になると、どうしても笑いが減ってしまいます。

この背景にはいくつかの理由が隠れています。

たとえば、私たちが「成熟している」「真面目だ」と見られることが重要だと感じてしまい、
つい“笑い”や“遊び心”を後回しにしてしまうことがあります。

責任や忙しさに追われるなかで、自然と笑う機会が減ってしまうことも少なくありません。

また、「何を面白いと感じるか」は人それぞれ異なります。

ある心理学の研究によると、「ユーモア(humor)そのもの」と「個人のユーモアのセンス(sense of humor)」を区別しています。

前者は出来事や物事自体の面白さを指し、後者はそれをどれだけ楽しめるか、という個人の資質です。

だからこそ、同じ「ユーモアのセンス」を持つ人が近くにいるかどうかで、笑う頻度は大きく変化します。

自分と「同じ笑いのツボ」をもっていて、笑いを共有できる人と出会うのは、実はとても幸運なことなのです。

周囲との関係や場の雰囲気にも大きく影響されるため、大人になるほど、笑いが「つい後回し」になってしまうのは自然なことかもしれません。

ですが、だからといって“笑うことの重要性”が小さくなるわけではありません。

笑いの効能についても、多くの科学的な研究がなされています。

例えば、笑いはエンドルフィンやドーパミンなどの脳内物質を分泌し、ストレスを軽減したり、筋肉の緊張をほぐしたり、自律神経を整えたりする効果があります。

さらに、Dunbar ら(2021)の研究では、「人と一緒に笑うこと」で社会的な絆が強くなり、孤独感やストレスへの耐性が高まることが示されました。

つまり、笑いは私たちが健やかに生きていくための“心のビタミン”でもあるのです。

では、大人になった私たちの人生に、どうやって笑いを増やすことができるでしょうか。

次ページ“笑い”は鍛えられる! 今日からできる5つの習慣

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