かわいい画像は「静かな目」の持続時間を延ばす
かわいい画像は「静かな目」と関連しているのか?
謎を確かめるために研究者たちは、かわいい子どもの動物の画像を見せた被験者と大人の動物の画像を見せた被験者たちに対して「手術ゲーム」と呼ばれる注意力と動きの正確性を問われるゲームを行ってもらいました。
このゲームでは、ピンセットを使用して、ゲームボードに描かれた患者の体の穴から12個の小さな断片(つまり、内臓の部分)を取り除きます。
ピースを取り外しながら落としたり、ピンセットで穴の端に触れたりすることは、どちらも失敗として分類されました。
また研究者たちは被験者がゲームを行っている間に瞳の動きをモニタリングし、作業中に無意識的に発生する「静かな目」の持続時間(合計12回分)を計測しました。
結果、かわいい子どもの動物の画像をみた被験者たちにおいてゲームの成績が向上すると同時に「静かな目」の持続時間が延長していることがわかりました。
この結果は、かわいい動物の画像が従来のように注意力や動きの正確性を向上させる背景に、スポーツ選手と同じく「静かな目」現象が存在していることを示します。