脳に電極を刺す位置を決める3つの方法
患者にとって最適な電極の位置をどうやって決めるのか?
この問題を解決するには3つの方法が存在します。
最も先進的な方法は、複数の電極を用いて最適箇所を事前にマッピングする方法です。
以前の研究ではこの方法を用いて、患者をうつ状態から「喜びにあふれた状態」に数分で移行させることに成功しています。
2つ目は、より直接的な方法で、患者に意識があるままの状態で脳に電極をあて、位置を少しずつズラしながら、最も気分が良くなる場所を探すというものです。
今回の研究では、この方法が用いられ、5人中3人が覚醒した状態で手術が行われました。
脳には痛覚を感じる仕組みがないため、患者たちにかかる負担も少なくすみます。
なお、残りの2人は3つ目の方法である「経験的に最も効果がある場所」とされている内包腹側および腹側線条体へ、眠ったまま電極の埋め込みが行われました。
脳に刺した電極は、強迫性障害をどこまで治療できたのでしょうか?