Wi-Fi電波を吸収してLEDライトを発光させることに成功
新しい技術開発の結果、Wi-Fiで主に用いられている2.4GHz帯の電波から発電できるようになりました。
実験では、Wi-Fi電波から3~4秒充電し、その後、1.6VのLEDを1分間にわたって発光させ続けることに成功。
発電の規模は小さいですが、これまで捨てられ続けてきたWi-Fi電波を有効活用できる画期的な手段だと言えます。
今後研究チームは、磁気トンネル接合素子の数を増やすことで、発電量の向上を目指しています。
またWi-Fi電波による「電子機器のワイヤレス充電」の実現に向けて研究していく予定です。
ちなみに、今回開発されたWi-Fi発電用の磁気トンネル接合素子は、比較的容易に大量生産できると言われています。
なぜなら、メモリーデバイスとしての磁気トンネル接合素子量産技術はすでに確立されており、今回用いた素子も同等の材料系で構成されているからです。
つまり、Wi-Fi発電デバイスとしての開発が進展するなら、すぐに大量生産できる環境が整っているのです。
「Wi-Fi環境では電子機器が自動的に充電される時代」もそう遠くはないかもしれませんね。
すごーい