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Credit:Canva . ナゾロジー編集部
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人命救助のために「生きたメカゴキブリ」をリモコンで制御することに成功

2021.06.09 Wednesday

メカゴキブリに命を救われる日が来るかもしれません。

6月4日に『arXiv』に改訂版が掲載された論文によれば、制御回路を搭載したゴキブリを遠隔操作する新たな方法を開発したとのこと。

制御回路には赤外線カメラも搭載されており、地震で倒壊した建物など、危険な場所での人命救助に活躍できると期待されています。

しかし研究者たちは、いったいどんな方法で、ゴキブリの動きを操作したのでしょうか?

Scientists Create Cyborg Cockroach Camera for Search and Rescue https://petapixel.com/2021/06/08/scientists-create-search-and-rescue-cyborg-cockroach-camera/
Insect-Computer Hybrid System for Autonomous Search and Rescue Mission https://arxiv.org/ftp/arxiv/papers/2105/2105.10869.pdf

昆虫サイズのロボットを作る代わりに昆虫をロボットにする

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Credit:Canva . ナゾロジー編集部

現在、地震で倒壊した建物や原子力発電所の事故現場など、人間が入り込めない場所で多くのロボットが活動しています。

ですが最先端のロボットであっても、移動能力の柔軟性は動物には及びません。

特に昆虫サイズの小型ロボットの分野では差が大きく、人類は未だに昆虫に匹敵するロボットをうみだせてはいません。

そこで今回、シンガポールの南洋理工大学の研究者たちは発想の転換を行い、昆虫サイズのロボットを作るのではなく、昆虫をロボットにすることにしました。

昆虫をベースにして制御機能を追加することで、動物の柔軟な運動性能と環境適応力をロボットの性能として取り込むことが可能となります。

次ページゴキブリの誘導精度は94%を達成

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