大きな風穴が空気抵抗を低減させる
開発チームが採用したのは、「バイクの中央に大きな風穴をあける」という斬新で極端なデザインです。
バイクの中央を空気が通過するため、空気抵抗が大きく低減。
WMC250EVの抗力係数はわずか0.118となりました。
従来のレーシングバイクと比べて、抗力を69%削減することに成功したのです。
ちなみに世界最速(時速455.3km)のスーパーカー「SSC Tuatara」でさえ、抗力係数は0.279です。
中央にトンネルをつくるため、内臓部品はすべて車体の下部に収まっています。
動力は電気であり、世界最速のバイクにしては控えめなバッテリー(最高出力134hp)を搭載。
2022年に正式な速度テストが行われる予定であり、世界最速記録が証明されるのはその時になりそうです。