99.99%の精度で初期のアルツハイマー病を発見できるアルゴリズムが開発される
研究チームは、138人のfMRI画像を用いた機械学習により、新しいアルゴリズムを開発しました。
このプロセスには、これら138の画像を「健常者」から「重度のアルツハイマー型認知症患者」まで、6つのカテゴリーに分別することが含まれています。
さらに数万枚の画像がトレーニングと検証のために用いられました。
そしてアルゴリズムの完成後、別のデータセットで精度を検証しました。
その結果、アルゴリズムはMCIの特徴を正しく識別することができ、99.95~99.99%の精度を達成したとのこと。
とはいえ、新しいアルゴリズムの診断結果をそのまま鵜呑みにできるわけではありません。
チームもその点を次のように述べています。
「医療従事者はアルゴリズムに100%依存すべきではありません」
「このアルゴリズムは、データ整理や特徴の検索など、最も面倒な作業を行うロボットのようなものであり、専門家が症状をより詳細に調べたり、素早く結果を出したりするのに役立ちます」
つまり今回の成果は、「医療従事者が使う道具の精度が格段に向上した」ということであり、その恩恵は確かに大きなものだと言えますね。
研究チームは医療をより身近で安価なものにすることを目標にしています。
そのため今後は、新しいアルゴリズムを携帯可能なソフトウェアやアプリにするための開発を続ける予定です。