生きているオスの脳も操作して輪死姦を発生させる
E. muscaeはどんな方法で、オスを誘惑して死姦させていたのか?
謎を探るべく研究者たちは、E. muscaeに感染したメスを生きている段階から詳細に調べました。
すると興味深いことに、メスは生きている間は、それほどモテなかったことが判明します。
しかしメスが死んでから24時間が経過し、胞子がメスの体を覆う頃になると、死体は特徴的な化学物質を発するようになると判明します。
この化学物質はE. muscaeがメスの内臓を食べながら合成したもので、オスの脳を支配して、死姦を起こさせる効果がありました。
つまりE. muscaeはメスをゾンビ化して操作、殺害するだけでなく、生きているオスの脳も操作し、胞子まみれになったメスの死体との死姦を行わせていたのです。
オスによる活発な死姦によって、胞子はより多く空中に解き放たれ、追加のオスたちにより輪死姦を発生させました。
また研究者たちが胞子を調べたところ、胞子そのものにもハエを引き付ける効果があることが判明します。
研究者たちが胞子を集めて粘着紙の上に置いたところ、オスもメスも引き寄せられて、粘着紙の罠にとらわれることがわかりました。