無機物である水素と一酸化炭素から栄養を摂取
研究者たちは、南極大陸の氷を含まない2箇所から土壌サンプルを得ました。この土壌は、生命体や細菌のあらゆるたぐいの食料源がほとんど存在しません。そこから得られた23の細菌のDNA上の全遺伝情報を調べた結果、WPS-2とAD3という2つの今までに知られていないグループを見つけました。
その中でも多数派だった種は、水素と一酸化炭素にくっつく性質を持つ遺伝子を持っており、これらの細菌が生き延びるのに必要な気体を素早く十分に大気中から集められることを示しています。
弱い日光だろうが、地熱エネルギーがなかろうが、栄養源がすくなかろうが、問題ありません。これは初めて発見された、空気を食べる生命体なのです。