なんと、空気だけを食べて生きる細菌が発見されました。
私たち生命はエネルギー源として栄養分を必要とします。植物であれば、光合成によって太陽の光から栄養素を合成して生きています。しかしこの細菌、光合成のための光も熱水鉱床の熱も必要としないのです。これは、生命の存在可能条件が広がったことを表しています。
実は地球外惑星にも、生命がたくさんいるのかも……。
https://www.nature.com/articles/nature25014
南極で空気だけで生きる細菌を発見
オーストラリア、ニューサウスウェールズ大学の研究チームは、南極で空気中の化学物質だけで生きることができる新しいタイプの細菌を発見しました。その空気中の科学物質とは、水素、一酸化炭素、そして二酸化炭素といった大気中にありふれた成分です。
南極は地球上で最も過酷な環境の一つです。土壌には有機炭素がとても少なく、冬の暗い時期には光合成によるエネルギーの生産はほとんどありません。しかしこのような寒くて暗い、乾いた砂漠地帯にもかかわらず、なぜか驚くほど多様な細菌共同体の住みかとなっています。
では一体、この細菌はほとんど水のないところでどうやって生き残ることができたのでしょうか。