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線虫の背に乗るクマムシが見つかる / Credit:Canva,ナゾロジー編集
biology

【動画あり】線虫を乗りこなすクマムシの赤ちゃんが発見される

2024.09.23 Monday

過酷な環境でも生き残ることで有名な最強生物「クマムシ」に、新たな伝説が加わりました。

最近、アメリカに住むエンジニアのクインテン・ゲルドホフ氏(Instagram, @microhobbyist)は、「線虫に乗ったクマムシの赤ちゃん」を発見しました。

タイミングよく撮影された動画には、暴れる馬にまたがる騎手のように、線虫を乗りこなす小さなクマムシが映っています。

この動画は、顕微鏡写真コンテスト「2024 Small World in Motion Competition」にて、5位を獲得しました。

Wild Video Captures Baby Tardigrade Riding Its Predator https://www.sciencealert.com/wild-video-captures-baby-tardigrade-riding-its-predator

最強生物クマムシが線虫を乗りこなす

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最強生物クマムシ / Credit:Wikipedia Commons_Tardigrade

クマムシ(学名:Tardigrade)は、体長50μm~1.7mmほどの微小な生物であり、あらゆる環境に生息することで知られています。

このクマムシが有名なのは、これまで様々な伝説を残してきたからです。

クマムシは生育環境から水が無くなると「乾眠」と呼ばれるすべての代謝が停止した状態になります。

この状態であれば、絶対零度に近い温度(-272℃)、宇宙空間、マリアナ海溝の底の1000気圧にも耐えることができます。

また2024年のノースカロライナ大学チャペルヒル校(UNC)の研究では、クマムシが人の致死量の約1000倍の放射線にも耐えられると分かりました。

クマムシが「人間の致死量の1000倍の放射線」に耐えられる理由が判明!

まさにクマムシは「最強生物」なのです。

そして最近、この最強生物クマムシに、新しく可愛らしい伝説が加わりました。

なんと、線虫に乗るクマムシの赤ちゃんが発見されたのです。

 

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動画を撮影したのは、アメリカに住むエンジニアのクインテン・ゲルドホフ氏であり、彼も「初めて見ました」と語っています。

動画では、荒ぶる線虫の背中につかまっている小さなクマムシが映っており、まるで暴れ馬にまたがる騎手のようです。

もしくは、ゲルドホフ氏がコメントしているように、「ゲームのボス戦」のイメージに近いかもしれません。

小さなクマムシは、巨大生物に必死にしがみつく主人公のようにも見えますね。

では、このクマムシと線虫の小さな戦いは、どのように発見されたのでしょうか。

次ページ自宅の近くで発見されたクマムシの赤ちゃんの動画が、顕微鏡写真コンテスト5位に

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