映画を見せて脳をスキャン、出会う前から「相性」を測定

研究チームは今回、41人の大学の新入生を対象に、まだ互いに知り合う前の段階で脳のfMRI(機能的磁気共鳴画像)スキャンを行いました。
被験者は映画の短編映像をいくつも見せられます。
内容は科学や食べ物、スポーツ、環境問題や社会的な出来事など幅広く、見たことがないであろう映像が選ばれました。
研究者は「退屈させない」「人によって解釈が分かれる」といった条件を重視し、自然に感情や注意の配分に違いが出るように工夫しました。
その後、学生たちは通常の学校生活を送り、2か月後と8か月後に「誰とよく一緒に過ごしたか」を調査されました。
食事や遊びに一緒に出かける相手を答えてもらい、学年全体の人間関係ネットワークを可視化したのです。
この方法により、研究者は「出会う前の脳反応の類似度」と「数か月後に誰が友達になったか」とを直接比較することができました。