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Credit: canva
psychology

困難な目標を達成できる人には「ある性格特性」が共通していた

2025.11.13 07:00:39 Thursday

「難しい目標に挑むと、途中で挫折してしまう」「頭では分かっているのに、なかなか行動できない」

こんな経験は誰しもあるのではないでしょうか。

しかし一方で、困難な課題を前にしても、着実に前進し、最終的に目標を成し遂げてしまう人がいます。

その違いはどこにあるのでしょうか。

独トリーア大学(University of Trier)の研究チームは最近、この点を調査。

その結果、「行動志向型」という性格特性が困難な目標達成に大きく関わっていることを実証的に示しました。

研究の詳細は2025年1月18日付で学術誌『Motivation and Emotion』に掲載されています。

Researchers identify a psychological trait linked to conquering difficult goals https://www.psypost.org/researchers-identify-a-psychological-trait-linked-to-conquering-difficult-goals/
Who climbs Mount Everest? Individual differences in achieving difficult goals https://doi.org/10.1007/s11031-024-10106-w

「やる気」だけじゃない、困難な目標を達成できる人の“決定的な違い”

これまでにも「なぜ目標達成できる人とそうでない人がいるのか」は、多くの心理学者が関心を寄せてきた疑問です。

やる気や時間管理、努力といった要因が注目されがちですが、今回の研究では「行動志向」という性格的な傾向がクローズアップされました。

研究チームは、主に大学生199人(女性が85%、平均年齢22歳)を対象に、4週間で達成したい個人的な目標を6つずつ設定してもらい、その難易度も自己評価してもらいました。

4週間後には、各目標についてどの程度達成できたかを報告してもらい、さらに心理尺度を使って「行動志向型」か「状態志向型」かも評価しています。

この「行動志向型」とは、気持ちの切り替えや感情のコントロール(自らの感情調整)が得意で、決断力を持って行動に移せる人を指します。

一方、「状態志向型」は、感情に引きずられたり、プレッシャーに弱かったりして、行動に踏み出すのに時間がかかるタイプです。

次ページ「難しい目標」こそ、性格の違いが明暗を分ける

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