なぜ「子宮移植」が必要だったのか
ベルさんは生まれつき妊娠に必要な子宮が未発達、または欠損しているメイヤー・ロキタンスキー・キュスター・ハウザー症候群(MRKH症候群)と診断されていました。
月経はありませんが卵巣は正常で、卵子をつくる力はあります。
しかし正常な子宮がないため、妊娠して赤ちゃんを育む「場所」がありません。
英国では約5000人に1人の女性がMRKH症候群に該当するとされています。
妊娠を望む場合、選択肢は限られます。
「子宮移植が実現するのを待つか、代理出産を検討するか」
ベルさんとパートナーのスティーブ・パウエルさん(英ケント州在住)にとっても、現実的な道はそのどちらかでした。
転機は2024年。亡くなったドナーから子宮提供があり、移植が可能だという連絡が入ります。
ベルさんは「完全に突然のことで、本当に興奮した」と振り返りますが、同時に、その知らせが「誰かの喪失」の上に成り立っている事実も強く意識していました。
ドナー家族が差し出したのは、まさに人生を変える“信じられない贈り物”だったからです。




























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