雷雨の中で木々に生じる“静かな放電”を初めて観測
雷といえば、空から地面へと落ちる巨大な放電を思い浮かべます。
しかし雷雲の下では、それとはまったく異なる、もっと静かな電気現象が起きている可能性が長年指摘されてきました。
それが「コロナ放電」です。
コロナ放電とは、電気が尖った部分に集中したとき、空気中へ漏れ出すように生じる弱い放電のことです。
雷のように空気を数万度にまで熱する激しい現象ではなく、周囲より少し温度が上がる程度の穏やかな放電です。
Trees throw silent UV raves under every thunderstorm while we complain about static shock. Thunderstorms secretly crown treetops with invisible swarms of ghostly electric fire, faint blue/UV coronae now captured outdoors for the first time, turning forests into living plasma… pic.twitter.com/k06HV9UzGW
— Nirmata (@En_formare) February 24, 2026
しかし弱いとはいえ、電気が流れていることに変わりはありません。
これまで研究者たちは、雷雲が森の上を通過するとき、地面付近の電場が予想より弱まることに気づいていました。
その原因として、木の葉の先でコロナ放電が起き、電荷が空気中へ逃げているのではないかと考えられてきたのです。
ただし決定的な証拠はありませんでした。
コロナ放電の光は非常に弱く、肉眼ではほとんど見えないからです。
そこで研究チームは、人の目ではなく「紫外線」に目を向けました。
コロナ放電は特定の紫外線を放出します。
研究者たちは、この紫外線だけを捉える特殊なカメラを搭載した観測システムを開発します。
彼らは望遠鏡と紫外線カメラを車に搭載し、GPSや電場計、気象観測装置も組み込んだ移動観測装置を作りました。
そして雷雨の中へ実際に車で乗り込み、ノースカロライナ州でモミジバフウやテーダマツの樹冠を観測したのです。
その結果、葉先で紫外線の光点が現れ、数分の1秒から数秒ほど続き、葉から葉へと飛び移る様子が記録されました。
風で枝が揺れると、その動きに合わせて光点も移動します。
これは、まさに葉の先端で放電が起きていることを示す直接的な証拠でした。
つまり「雷雨のとき、森の木々は放電している」という仮説が、初めて観測によって裏付けられたのです。
より詳しい数値や仕組みについては、次項で見ていきましょう。






























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