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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
health

精神疾患を抱えている人、世界で11億7000万人と推定

2026.06.05 06:30:12 Friday

心の不調は、もはや一部の人だけの問題ではありません。

世界疾病負荷研究2023(Global Burden of Disease Study 2023)の国際研究チームは、1990年から2023年までの世界の精神疾患の広がりと健康への影響を分析。

その結果、2023年時点で、世界では推定11億7000万人が何らかの精神疾患を抱えていると示されました。

これは、およそ100人に14人にあたる規模です。

では、精神疾患の中で最も多い悩みは何なのでしょうか?

研究成果は2026年5月23日付で医学誌『The Lancet』に掲載されています。

1.17 Billion People Worldwide Suffer from a Mental Disorder https://www.psychologytoday.com/us/blog/the-asymmetric-brain/202606/117-billion-people-worldwide-suffer-from-a-mental-disorder
Updated trends in the global prevalence and burden of mental disorders, 1990–2023: a systematic analysis for the Global Burden of Disease Study 2023 https://doi.org/10.1016/S0140-6736(26)00519-2

世界で11億7000万人、最も多いのは「不安症」と「うつ病」

研究チームは、204の国と地域を対象に、12種類の精神疾患についてデータを分析しました。

対象となったのは、不安症、うつ病、気分変調症、双極性障害、統合失調症、自閉スペクトラム症、素行症、注意欠如・多動症、神経性やせ症、神経性過食症、特発性発達性知的障害、その他の精神疾患です。

一方で、アルコール使用障害や薬物使用障害などの物質使用障害は、この分析には含まれていません。

研究者たちは、各国の疫学データをもとに、高度な統計モデルを使って、疾患を抱える人の数や、障害を伴って生きた年数、健康な人生がどれほど失われたかを推定しました。

その結果、2023年には世界で推定11億7000万人が精神疾患を抱えているとされました。

内訳は、女性が約6億2000万人、男性が約5億5200万人です。

最も多かったのは不安症で、100人中およそ6人が該当しました。

次に多かったのはうつ病で、100人中およそ3人が該当しました。

統合失調症や摂食障害は有病率としては比較的少ないものの、本人の生活に与える影響は非常に大きく、精神疾患全体の負担を考えるうえで重要な位置を占めています。

また、精神疾患による負担が最も大きかった年齢層は、15〜19歳の若者でした。

この時期は、学校生活、進路、人間関係、自立の準備などが重なる時期です。

人生の土台をつくる年代で心の不調が重くのしかかることは、その後の学業や就労、対人関係にも長く影響する可能性があります。

次ページ1990年から総数は95.5%増加

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