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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
paleontology

5億年前の化石から「クモの牙」につながる最古の証拠を発見

2026.07.02 12:00:51 Thursday

クモには、獲物を捕らえるための鋭い牙があります。

では、その「クモの牙」はいったい、いつどのように生まれたのでしょうか。

今回、約5億1800万年前の太古の海に生きていた小さな節足動物の化石から、クモの牙やサソリのハサミにつながる最古級の証拠が見つかりました。

その古生物の名は「ウロコディア・アエクアリス(Urokodia aequalis)」です。

研究の詳細は、英レスター大学(University of Leicester)により、2026年7月1日付で学術誌『Nature』に掲載されています。

UROKODIA! 518-million-year-old fossil shows beginning of spider’s bite https://le.ac.uk/news/2026/july/urokodia-518-million-year-old-fossil-spider-bite Ancient Sea Creature Pushes Back Origins of Spider Fangs to 518 Million Years Ago https://www.sci.news/paleontology/urokodia-aequalis-14887.html
Urokodia sheds light on the origin of chelicerae and book gills of Chelicerata https://doi.org/10.1038/s41586-026-10713-2

クモの牙の起源は「太古の海」にあった

クモ、サソリ、ダニ、カブトガニたちは「鋏角類(きょうかくるい)」と呼ばれる動物グループに属しています。

鋏角類の大きな特徴は、体の前方にある「鋏角」という特殊な付属肢です。

現代のクモでは、鋏角は獲物に突き刺す牙として使われます。

一方、サソリでは、獲物をつかむハサミのような役割を持っています。

つまり鋏角は、鋏角類が獲物を捕らえるうえで欠かせない、いわば“狩りの道具”です。

【チームが復元したウロコディアのイメージ画像がこちら

ただし、その起源は現代のクモが暮らす陸上ではありませんでした。

鋏角類の初期の歴史は、5億年以上前のカンブリア紀の海にまでさかのぼります。

今回の研究で注目されたウロコディア・アエクアリスの化石も、中国・雲南省から見つかった海の節足動物です。

体長はわずか2〜3センチほどで、前方には柄の先に突き出した大きな目を持ち、細長い体の下側には関節のある脚が並んでいました。

一見すると、現代のクモやサソリにはあまり似ていません。

しかし研究チームがX線マイクロCTを使って岩石の内部を調べると、そこには何億年もの時間を超えて保存された、驚くほど重要な構造が残されていました。

それが、小さなハサミのような付属肢だったのです。

次ページ「ハサミのような付属肢」が、牙への進化をつなぐ

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