焦げには発がん性があるのか?
焦げに含まれる物質のうち、発がん性が疑われているのは次の3つです。
①②は肉を加熱した際に発生するものです。
③はトーストやフライドポテト、コーヒー、麦茶、クッキーなどに多く含まれています。
しかも③は食材に限らず、タバコの煙などのあらゆるものに含まれているとのこと。
![フライドポテトには多くのアクリルアミドが含まれている](https://nazology.kusuguru.co.jp/wp-content/uploads/2021/11/Depositphotos_248911414_S-900x600.jpg)
そして大切な点として、①②③すべては体内でDNAの一部を破壊し、突然変異を生じさせる(つまりがんを発生させる)おそれがあります。
実際、シンハ氏によると、「①HCAと②PAHはサルを用いた2004年の実験で、③アクリルアミドはマウスを用いた2015年の実験で、それぞれ発がん性が認められました」とのこと。
ところが全体として研究者たちのスタンスは、「焦げががんの原因になるとは断言できない」というものです。
ではなぜ、焦げとがんの関係性は曖昧なままなのでしょうか?