鼻の長いワニと鼻中隔湾曲症
インドガビアルは、地球上で最も希少なワニの一種であり、大きな目と細長い顎が特徴です。
このワニの鼻は長い顎と一緒に前方に大きく突き出ているため、必然的に鼻の穴も細長くなっています。
このため、一見私たち人間とは何の類似点もないように思えるワニが、人間に起きるある鼻のトラブルを起こしたとき、重大な問題となるのです。
それが「鼻中隔湾曲症(びちゅうかくわんきょくしょう)」という症状です。
これは鼻中隔が強く曲がっているせいで鼻呼吸しづらくなる、という症状です。
とはいえ、どんな人でもある程度は鼻中隔が曲がっているものです。
実際、アメリカの学術医療センター「クリーブランド・クリニック」によると、「最大で80%の人が鼻中隔湾曲症を患っている」とのこと。
しかし中には、鼻中隔が非常に強く湾曲しているケースもあり、症状を改善するには手術が必要になります。
私たちが慢性的な鼻づまりに悩まされる場合、もしかしたら原因は鼻中隔の歪みにあるかもしれません。
では、ワニが同様の悩みを抱えていると、どうして分かったのでしょうか?