網膜に追加情報を表示する基礎技術になる
この研究によって、キツネは磁気を感知して距離を測定し、ジャンプ狩りを行っている可能性が示されています。
これまでにも渡り鳥や鮭などの動物が磁気をGPS代わりに利用して、渡り先や生まれ故郷の川を特定することが示されているほか、牛などの哺乳類においても、体軸を南北のラインに向けて草を食べたり休憩したりするなど、方向の指針として磁気を用いていることが知られています。
しかし、自らの攻撃の到達地点をターゲットシステムに用いている動物は確認されていません。
もしキツネが本当に磁気をジャンプ狩りに利用しているならば、磁気を距離測定(ターゲットシステム)に使用していることが発見された最初の動物となるでしょう。
ただ最終的な検証を行うには、広範囲の磁気操作を行ったり、キツネの目を新鮮なうちに摘出して磁力に反応する細胞を探すなど、より大規模かつ複雑な実験が必要になります。
ですが、もし詳しい仕組みを解明して人間に応用することができれば、網膜にハッドやインターフェイスを表示させるための、重要な神経学的基礎技術になるかもしれません。
この研究については勉強になりました。しかし、読み進めているうちに最後の文章が、生き物を実験道具のように扱っているように感じ不快になりました。
良い方向に生き物や植物の生態が利用されれば便利になったり医学が進歩する事もありますが、探究心を満たすため、生物兵器を作り出すための動物実験はとても心が痛みます。
研究する人達に、生き物にも気持ちがある事を忘れずにいてほしいと切に願います。