鏡でしか見えない不思議なチェス駒　錯視の祭典「イリュージョン・オブ・ザ・イヤー2021」 (3/3)

イリュージョン・オブ・ザ・イヤー2021の2位と3位も面白い！

第2位：部屋の変化に気づけない錯視

イリュージョン・オブ・ザ・イヤー2021の第2位は、部屋の変化に気づけない「The Changing Room Illusion」という作品です。

アメリカのアマースト大学（Amherst College）に所属するマイケル・コーエン氏によってつくられました。

GIFが小さいので、大きく表示してよく見てみたい人は下の動画を再生してみてください

この動画の変化に気づいたでしょうか？

もしかしたら、どこか1つの変化には気づいたかもしれません。

しかし実際は、部屋全体に設置されている多くのアイテムが変化しているのです。下は比較画像です。

本棚やクッション、天井に至るまでさまざまな物や色が変化していますね。

従来の錯視作品では、「部屋の中の1つがゆっくり変化しても気づかない」というものが一般的でした。

しかし人は「ゆっくりであれば大幅に変化しても気づかない」のです。

この変化に対する新しい発見が、第2位という評価につながりました。

第3位：2つのリングの回転が異なって見える錯視

第3位は、リングの回転が変化しているように錯覚する「The Double Ring Illusion」です。

フランスのダーウェイ・バイ氏とブレント・ストリックランド氏によってつくられました。

同じ回転をしている2つのリングが、位置の違いによって360°回転から、180°回転に変化して見えるというものです。

さて、ここまでで私たちを混乱させる2022年の錯視作品を3つご紹介してきました。

「イリュージョン・オブ・ザ・イヤー2021のファイナリスト」のページには、他にも楽しい錯視がたくさん紹介されています。

ぜひをチェックして、さらなる錯視の世界を楽しんでくださいね。