インドの学生が聴覚障がい者とのコミュニケーションギャップを埋めるために奮闘する
グプタ氏が新しいAIを開発するきっかけとなったのは、母親との会話でした。
彼女の母親はグプタ氏に、工学部生として何か違うこと、新しいことにチャレンジするよう励ましたのです。
この励ましを受けたグプタ氏は、「自分のもつ知識と技術で一体何ができるのだろうか」と深く考えるようになりました。
そして彼女は、聴覚障がい者など、特別なニーズを持つ人々たちに役立つ技術を開発したいと考え、そのための良いアイデアもひらめきました。
グプタ氏が焦点を当てたのは、アメリカ手話です。
アメリカ手話はアメリカ合衆国やカナダ、また中部アフリカのさまざまな国で使用されており、世界で最も普及している手話の1つだと言われています。
グプタ氏は、近年使用率が増加しているビデオ通話に手話翻訳機能を追加することで、手話を使える人と使えない人のコミュニケーションの垣根をなくしたいと思いました。
そして実際に「アメリカ手話のリアルタイム翻訳AI」を機能させることに成功。
次項では、この新しいAIがどのように働くか解説します。