生き物の動きを生み出す「テオ・ヤンセンのリンク機構」
ストランドビーストのなめらかに動きは、ヤンセン氏が設計した特殊な機構によってもたらされています。
これは「ヤンセンのリンク機構(Jansen’s linkage)」と呼ばれています。
ストランドビーストの足は、11本の骨組みから成り立っており、それぞれが適切な長さで組み合わさることで、円を描くような柔らかい動きが可能になります。
骨組みの適切な比率は、ヤンセン氏がコンピュータシミュレーションの末に発見したもので、彼はこの数字の集まりを「ホーリーナンバー」と呼んでいます。
6本足のアニメーションで示されているとおり、中央の軸を回転させるだけで、全ての足が滑らかに動いて歩行させることが可能。
ストランドビーストでは、中央の軸を回転させるために風力を利用しています。
ちなみに、「ヤンセンのリンク機構」に魅了される人は多く、この機構を模したロボットやおもちゃがいくつもつくられてきました。
ヤンセン氏は現在でも改良を続けており、新しいストランドビーストはどんどん生まれています。
ヤンセン氏の最新作「Volantum」は、凧あげの要領で風を捉えて空を舞うこともできるのだとか。
物理と芸術が融合した不思議な作品ストランドビースト。氏が生み出す今後の作品にも期待です。