瞳に映ったスマホ画面で持ち方を推定する便利システム
新しいシステムでは、スマホのフロントカメラでユーザーの瞳を撮影し、そこからスマホの持ち方を推定できます。
スマホを扱うユーザーの瞳には「角膜反射像」が映るものです。
この像を拡大すると、スマホ画面の光が映っているのが分かりますね。
さらに指の部分が影になっている様子も確認でき、これだけでスマホの持ち方がなんとなく分かります。
新しいシステムでは、この角膜反射像のパターンを機械学習させることで、6種類の持ち方を瞬時に判断できるようにしました。
このシステムを活用するなら、従来の補助機能の「あと少し」な部分を満たせます。
例えば、スマホの持ち方を変えると、自動でキーボード設定が変更されます。
いちいち自分で設定を変える必要がないのです。
さらに新しいシステムはフロントカメラだけを使用しているため、従来のセンサーで生じていた「意図しない作動」もなくなるでしょう。
ちなみに、参加者13名による実験では、85%の精度で持ち方を判別することができました。
今のところ、新しいシステムでも多少の誤認識・誤作動は生じるようですが、今後の改良に期待できますね。
研究チームは、アルゴリズムを改善したり、他の情報を併用したりすることで、判定精度をさらに高めようとしています。