波力発電機「ウェーブラインマグネット」
波力発電機「ウェーブラインマグネット」 / Credit:Sea Wave Energy Ltd – SWEL(YouTube)_Waveline magnet concept design(2022)
technology

水面に浮かべるだけで発電できる「波力発電機」

2022.08.30 00:00:00 Tuesday

海は絶えず波打っていて、それは自然の生んだ大きなエネルギーを伝達しています。

これを利用した再生可能エネルギーが波力発電です。ただ、この発電方法は発電量に対するコストが高いという問題がありました。

そこでイギリスを拠点とする研究開発会社「Sea Wave Energy Limited (SWEL)」は、10年以上にわたる研究の末、低コストで波のエネルギーを電力に変換する波力発電機「ウェーブラインマグネット」を開発しています

ユニットあたりの発電出力が100MWに達する可能性もあると言われており、これは約2万8000世帯分の電力に相当します。

this spine-like floating device can convert wave power into electricity https://www.designboom.com/technology/sea-wave-energy-limited-waveline-magnet-floating-device-08-16-2022/#

低コストな波力発電機「ウェーブラインマグネット」

海に浮かべるだけで発電できる
海に浮かべるだけで発電できる / Credit:Sea Wave Energy Ltd – SWEL(YouTube)_Waveline magnet concept design(2022)

SWEL社が開発しているウェーブラインマグネットは、複数のボードが連なったような見た目をしています。

これを海に浮かべるだけで、波の力を利用して発電できるというのです。

それぞれのボードは水面に浮く素材でつくられており、波の力を受けて上下動します。

ボードの上下動で発電する
ボードの上下動で発電する / Credit:Sea Wave Energy Ltd – SWEL(YouTube)_Waveline magnet concept design(2022)

これらが中央部にある発電機のアームを絶えず動かすため、波がある限り発電が続くようになっています。

そしてウェーブラインマグネットのメリットは、持続可能エネルギーである波を利用できることだけではありません。

従来の波力発電機に比べてはるかに低コストなのです。

以前から波力発電は注目されていましたが、コストが非常に高いというデメリットがありました。

例えば1987年に文部科学省の海洋科学技術センターが開発した波力発電機のコストは63.2円/kWhです。

現在の陸上風力発電の発電コストが9~15円/kWhであることを考えると、当時の波力発電に事業性を見出すことはできませんね。

それでもこうした課題は改善されつつあります。

次ページ海に浮かべるだけで「約2万8000世帯分の電力」を生み出す!?

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