瞳に映った画面で持ち方を判定
瞳に映った画面で持ち方を判定 / Credit:杉浦裕太(慶応義塾大学)_スマートフォンの持ち方をフロントカメラで推定する手法を開発-角膜反射像を機械学習で分類-(2022)
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瞳に映った画面の反射でスマホの持ち方を判定するシステム

2022.05.03 Tuesday

スマホのアプリは、縦向きにも横向きにも対応しているものがあり、画面の自動回転機能は必要不可欠なものです。

しかしこの機能は、姿勢や持ち方を変えただけで意図せず回転してしまい邪魔くさく感じることも多いでしょう。

そこで慶応義塾大学理工学部に所属する杉浦裕太氏ら研究チームは、フロントカメラで瞬時にスマホの持ち方を判定するシステムを開発しました。

ユーザーの瞳に映った画面から持ち方を判断し、自動で補助機能を働かせることが可能です。

研究の詳細は、2022年4月27日付の『慶応義塾大学のプレスリリース』で発表されました。

スマートフォンの持ち方をフロントカメラで推定する手法を開発-角膜反射像を機械学習で分類- https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/2022/4/27/28-123487/ ReflecTouch: Detecting Grasp Posture of Smartphone Using Corneal Reflection Images https://sites.google.com/view/ikema2/research-project/handgrip

スマホの「あと少し……」な部分

スマホに搭載されている機能は便利ですが、「あと少し足りない」と感じることもあるのではないでしょうか。

スマホの補助機能に満足できない
スマホの補助機能に満足できない / Credit:Depositphotos

例えば、「画面の自動回転機能」をONにしていれば、画面を縦から横にしただけで瞬時に画面の向きを合わせてくれます。

しかし、寝転んでスマホを見るときなど、画面が勝手に回転してほしくない場合には、わざわざこの機能をOFFにしなければいけません。

また、「片側寄りのキーボード」は、片手でスマホ操作するときに助かりますが、持ち手を変えたり両手で持ったりするときに、いちいち設定を変更するのが面倒です。

では、このようなスマホの「あと少し」な部分は、いつか満たされるのでしょうか?

杉浦氏ら研究チームは、フロントカメラと機械学習を利用し、ユーザーを満足させる新しいシステムを開発しました。

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