老眼の原因は水晶体の老化にある
視力の良し悪しは、遠近の対象にピントが合うかどうかで判断できます。
そしてこの「ピント調整」には、3つのステップがあり、私たちは物を見るとき、無意識にこのステップを踏んでいます。
(1)対象に目を向け、(2)水晶体の形を変え、(3)瞳孔を収縮させるのです。
では、どのようにして老眼が生じるのでしょうか?
原因は2番目のステップである「水晶体の変形」にあります。
水晶体は水とタンパク質でできた弾力性のある器官であり、周囲の筋肉で引っ張って薄くしたり、ぐっと押して厚くしたりできます。
水晶体の厚さが変わると光の屈折率も変わるので、これにより遠くにピントを合わせたり、近くにピントを合わせたりできるのです。
そして老眼は、加齢によって水晶体の調整機能が低下することで生じます。
周囲の筋肉が硬くなって水晶体に力を加えられなくなったり、水晶体自体の弾力が失われたりすることが原因です。
しかし、老眼の根本原因を解決するのは今のところ難しいようです。
そこで新しく開発・承認された目薬「Vuity」は、「ピントの合わせやすさ」に関係する3つ目のステップ、「瞳孔の収縮」にアプローチしています。