条件の悪さをなるべく回避する観測方法
ベストな時刻と月明かり対策は?
今年は観測条件に恵まれないのですが、その中でもなんとか良い状況で見たいですよね。
そこで、8月13日の明け方近く(東京では午前3時頃)に観測するのをすすめます。
その理由は、13日の明け方近くは流星の出現ピークで、明るい星が流れることが期待できるためです。
また、その頃には月の高度が30度以下になっています。
高い建物が多いところに住んでいる方なら、月を隠して光を和らげてくれるかもしれません。
そして、観測の際は空高く昇りつめている放射点を見ることに集中し、月の方は見ないように気をつけましょう。
流星群自体は空全体で観測できますが、月の近くの流星は見えにくい上、その明るさに目が慣れてしまうことで、暗めの流星を見落とす可能性が高くなってしまいます。
なお、星空観測の基本でもありますが、目が暗闇に慣れるのは20分くらいかかり(暗順応)、ぱっと空を見ても星は見えにくいです。明るい部屋から外に出たら、30分以上は観測の時間が必要です。
あくまで「予想」。ピークがずれるかも
昨年は極大の約1日半後に、なんと例年の極大時の2倍以上に達する予想外の流星群の活動が観測されて話題になりました。
国立天文台によると今年に地球が同じ位置関係になるのは、8月14日の23時台だそうで、ワンチャンたくさんの流星が見られるかも。
また、ペルセウス座流星群の出現期間は7月20日から8月20日までなので、ピークと予想されている時間にこだわりすぎず、空を見てみるのも良いと思います。
どうしても月明かりはありますが、それに負けない明るい流星も出現するのがペルセウス座流星群です。
夏の恒例となる一大天文イベント、観測に挑戦してみてはいかがでしょうか?