ハイキングコース「トレイル」は人工的なものだった
トレイルとは、森林や里山などにある「歩くための道」です。
ハイキングする人は、周囲の自然を楽しみながらこのトレイルに従って歩くことになります。
そして、このトレイルを作ったり維持したりするには、人間の手が必要です。
例えば日本には、長野県と新潟県の県境に連なる全長110kmの「信越トレイル」があります。
さまざまな景色を楽しめるこのトレイルもまた、NPO法人、周辺自治体、協賛企業、整備ボランティアによって、維持管理されているのです。
また当然ながら、このトレイルを最初にデザインした人もいるはずです。
世界中のすべてのトレイルは、いわば「人工物」なのです。
では、優れたトレイルを作るための秘訣は何でしょうか?
トレイル設計を研究するジェフリー・マリオン氏の解説を紹介します。