カラスの基本的な生態
まず、カラスは鳥類の中で、スズメ目、カラス科に属しています。スズメ目は巨大なグループのため、ほとんどの鳥類がここに属しています。よって、スズメ目の鳥類を全て仲間と呼ぶのは、少々乱暴です。
では、カラスの仲間といえるカラス科には、どのような鳥がいるのでしょう?
カラス科鳥類は、南極を除きほぼ全世界に生息しており、世界に約100種類以上もいます。
日本で見られるカラス科ですと、約5種類程います。最もよく見られる2種類は、皆様よくご存知のハシブトガラスとハシボソガラスです。
カラスと言えば、よく見かけるこの2種の真っ黒な体色のイメージが強いのではないでしょうか?
しかし、一部真っ黒ではないカラス科鳥類もいます。例えば、九州を中心に全国で見られる「カササギ」の体色は、白と黒が混ざっています。オシャレなカラスもいるのですね。
食べ物は何を食べているのでしょうか? おそらく多くの方は「カラスはゴミを食い散らかす」というイメージがあるかと思います。
ほぼそのイメージ通り、動物性のものも植物性のものも、自然食でも加工食品でも、何でも食べる超雑食です。私達がゴミ袋にせっせとネットを被せるのも、カラスが都会で繁殖に成功しているのも納得ですね。
また、カラスは繁殖にあたり、パートナー関係は「一夫一妻制」をとっています。生涯同じパートナーと交尾をするため、毎年つがいを変えるオシドリよりもオシドリ夫婦なのです。
巣立ち後の若い成鳥は、しばらく両親にエサをねだり小さな家族による群れを形成します。「甘えん坊な子供」と「仲の良い両親」から成る群れだと思うと、微笑ましいものですね。
このように街中でもよく見かけるカラスですが、意外と死骸を見かけることは少ないのではないでしょうか? これは、カラスが「街中や低い場所ではなく、森林の高い木の上」への営巣を好むことが理由です。
カラスは、自分の身体が弱っていることを悟ると、その巣に籠もるようになります。
そのまま死んでしまうパターンが多いため、私達は死骸を見かけることが少ないのです。これは、多くの野生動物が、天敵に襲われないよう「他人に弱みは見せない」ポリシーを持っていることが分かる顕著な例です。
「家猫は、死期を悟ると飼い主の前から姿を消す」という話は有名かと思いますが、これもその本能に寄るものです。
そして、カラスはその巣をいつ頃作っているのでしょうか?
カラスは、秋頃になると集団で同じ「ねぐら」に帰るようになります。秋の夕日をバックに、カラスの群れが飛んでいたら、集団でねぐらに帰る所なのでしょう。
カラス達は、この群れの中で情報交換を行ったり、つがいを見つけたりします。やがて春頃になると、巣を作り始め、繁殖や子育てを始めます。
ところで、「ねぐら」と「巣」は別々に作られている別物であることに気づきましたでしょうか? 「ねぐら」は大勢で雑魚寝するための寝室のような場所であり、「巣」は夫婦で子育てをするための一軒家のような場所なのです。