水に浮いた卵は食べられないのか?
では、水に浮いてしまった卵は食べられないのかといえば、そんなことはありません。
というのも、たとえスーパーで買ってきたばかりの卵でも水に浮くことは往々にしてあるからです。
卵は時間が経つごとに中身の一部が気体に変わるので、少なからず質量は減る方向に向かっています。
つまり、水に浮かべる鮮度チェックは新鮮な卵を見分けるためのテストであって、浮いた卵を捨てるためのテストではありません。
それでもやはり、卵が水に浮くのは鮮度が落ちている証ですから、早めに食べた方がいいでしょう。
また、卵の鮮度をチェックする方法には、水に浮かべる以外に「明かりに照らす方法」があります。
暗い部屋で卵にライトを当てると、明るく光る部分が見えるはずです。
これがエアポケット(気室)であり、明るい部分が大きい卵は鮮度が落ちている可能性があります。
逆に、明るい部分が少なければ、まだエアポケットも小さいということですから、卵が新鮮な証です。
ただこれも先と同じで、明るい部分が多いからといって食べられないわけではありません。
卵が腐ったときは、殻が変色したり、卵黄や黄身が黒くなっていたり、強い異臭を放ったりと明らかな変化が見られます。
こうなるとすぐに捨てるべきですが、水に浮くぐらいで、匂いや見た目に変わりがなければ、安全に食べることができるでしょう。