ネコのふみふみはストレスのパラメータ
飼い猫が行う「ふみふみ」が注意すべきものかどうか見極めるポイントは「ふみふみの動向」です。
本来、ネコの「ふみふみ」はリラックスした状態を示すものですが、裏を返せば「ふみふみ」によってストレスを発散させているという可能性もあります。
例えば「普段ふみふみしないのに急に始めた場合」や「これまでのふみふみより明らかに激しくなった場合」など、普段と「ふみふみ」の様子が異なっていたらネコがストレスを感じているサインかもしれません。
特に、引っ越しなどの環境の変化や、新しいネコのお迎えなどによる分離不安が「ふみふみ」に現れるケースが多いようです。
心当たりがある場合は注意深く「ふみふみ」のようすを観察しながら、ストレスの要因と考えられるものを取り除いていきましょう。
もしそれでも長く続く場合は体調不良によるストレスも考えられますので、病院にかかるのも一手です。
布類の誤飲に注意
また「ふみふみ」がネコの不調のサインとなるのではなく、「ふみふみ」によって危険が引き起こされるケースもあります。
本来子猫が母乳を飲む際に行う行動である「ふみふみ」は、個体によって「乳を吸う動作」を伴うためです。
歯のない子猫ならともかく、成猫となれば布などは容易に噛みちぎりますので、誤飲の危険性が非常に高いです。誤飲を繰り返すと食べた異物が腸閉塞を引き起こし、命の危険すらあります。
「ふみふみ」の対象として、毛足の長いものなど繊維を噛みちぎりやすいものは避けるようにしましょう。
また、前述の通りストレスがあると「ふみふみ」は激しくなり、その際に布類を噛みちぎる可能性も高まります。
誤飲の危険を避けるためにも、ストレスによる「ふみふみ」はさせないであげたいですね。
ネコにふみふみされたら理由を考えてみよう
飼い主としては「甘えられているな」「リラックスしてくれているんだな」と幸せを感じるネコの「ふみふみ」は、ネコにとっても「母に包まれているときの幸せな気持ち」を思い出している瞬間であるはずです。
しかし一方で「ふみふみ」を激しく行うことで、寂しさやストレスをアピールしている可能性もあります。
もしネコが「ふみふみ」をしてきたら、ぜひそのようすを観察し、どういう理由で行っているのか考えてみてあげてくださいね。